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フェニル酪酸ナトリウムの進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)2型に対する医師主導治験へのご協力のお願い(医師用)

[患者さん向け]乳児の黄疸で悩んでいる方へ

[医療関係者向け]乳児の遷延する黄疸をみた先生方へ

 私どもは、『進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型を対象としたフェニル酪酸ナトリウム(KDN-413)の有効性と安全性の検討を目的とした医師主導治験』を、平成28年11月に開始する運びとなりました。もし、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型の患者さんがおられましたら、重篤で進行の早い疾患であることから疑いの段階で早期に、下記の問い合わせ先までご相談頂けると幸いです。

【進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)とは】
 胆汁酸を肝細胞から毛細胆管に輸送するトランスポーターが遺伝的に障害され発症する常染色体劣性遺伝形式をとる先天性肝疾患です。その障害される遺伝子により、1型、2型、3型 、4型に分類されます。今回の治験の対象は、フェニル酪酸ナトリウムの標的分子であるBSEPという胆汁酸トランスポーターの異常で起きるPFIC2型です。現在の所、治療法は対症療法と肝移植しかありません。
私たちはフェニル酪酸ナトリウム投与の有効性と安全性を評価する医師主導治験を始めました。どうか、ご協力頂けますよう、お願いいたします。

治験への参加には、「治験実施計画書の概要」に記載の他にもいくつか条件があり、ご紹介いただいても治験に参加できない場合があります。また、目標症例数に達した場合もご参加いただけませんのでご了承ください。

お問い合わせ先
(研究代表者)
〒630-0293 奈良県生駒市乙田町1248番-1 近畿大学医学部奈良病院小児科 近藤宏樹 宛
電話:0743(77)0880 FAX:0743(77)0890 E-mail:メールkondou-hiroki@med.kindai.ac.jp

治験の名称 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型を対象としたKDN-413の有効性と安全性の検討を目的とした医師主導治験
治験の目的 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型患者に対するKDN-413の有効性、安全性の評価を目的とする。
開発のフェーズ 第 II 相
治験デザイン 多施設共同、非対照、非盲検試験
対象 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型を有する患者
(選択基準)
以下に挙げたすべての項目を満たす被験者を対象とする。
 1)PFIC2型の診断 *1 が確定された患者
 2)入院もしくは外来患者
 3)経口剤を嚥下、もしくは消化管経由で投与でき、継続可能な患者
 4)本治験で必要な観察行為の遂行が十分可能であると判断された患者
 5)本治験の参加にあたり被験者本人及び/又は代諾者(本人年齢により規定)から
   自由意思による文書同意が得られた患者

*1:PFIC2型の診断基準;以下の1かつ2または1かつ3-5の全てを満たす患者をPFIC2型と診断する。
 1. 直接ビルリビンの異常高値 *2 を有すること
 2. 両側アレルにABCB11遺伝子の変異を有すること
 3. 片側アレルにABCB11遺伝子の変異を有すること
 4. 胆汁うっ滞性肝疾患に関連する網羅的遺伝子解析にて他疾患の除外ができていること
 5. 臨床的に他疾患の除外ができていること
*2:直接ビリルビンの異常高値とは、基準値上限値以上とする。(小児の臨床検査基準値ポケットガイド第2版)
治験薬 被験薬:KDN-413(フェニル酪酸ナトリウム94%を含む顆粒剤)
対照薬:無
用法・用量
投与方法
投与1日目にフェニル酪酸ナトリウムとして150mg/kg/dayを1日1回食前5~10分あけて経口投与し、薬物動態を確認する。
投与2日目にフェニル酪酸ナトリウムとして150mg/kg/dayを1日1回食前15~20分あけて経口投与し、薬物動態を確認する。
投与開始3日目以降はフェニル酪酸ナトリウムとして450mg/kg/dayを1日3回に分割して4週間食前15分を目安として経口投与する。
投与開始4週間後に高アンモニア血症等有害事象が発現していないことを確認し、フェニル酪酸ナトリウムとして600mg/kg/dayを1日3回に分割して20週間食前15分を目安として経口投与する(総投与期間:24週間)。
なお、血清アンモニア濃度が、施設基準の2倍以上を示す場合は減量する。
併用禁止薬剤
併用禁止薬 :他の治験薬、抗ヒスタミン薬、リファンピシン、オピオイド受容体拮抗薬、ナルファラン、陰イオン交換樹脂剤
併用禁止療法:胆汁瘻手術、肝移植手術
評価項目 ・主要評価項目:
治験薬投与開始前と比較して治験薬投与開始後24週での肝生検による肝組織像の変化

・副次評価項目:
① 肝組織像スコアの変化
② 病理判定結果の信頼性評価
③ 治験薬投与開始前と比較して治験薬投与開始後24週までの血液マーカー(AST、ALT、γ-GTP、T.Bil、D.Bil)の値の変化
④ 治験薬投与開始前と比較して治験薬投与開始後24週までの皮膚掻痒感の変化
⑤ 治験薬投与開始24週後までの血漿アミノ酸分画(イソロイシン、グルタミン、グルタミン酸、アルギニン)、血清アンモニア濃度
⑥ 生存率
⑦ 肝移植移行回避率(肝移植移行回避率とは、肝移植が必要な状態に移行しない率とする。)
⑧ 薬物動態
⑨ 有害事象
目標症例数 6例
実施医療機関 大阪大学医学部附属病院、宮城県立こども病院、順天堂大学、鳥取大学、久留米大学
被験者登録予定期間 2016年11月18日~2019年3月末日

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